4街区の高層棟タワー、低層部、公共的スペース、そして新しい高輪ゲートウェイシティ駅までを含む全体的な構成は、都市の場所づくりにおける新たな世界基準を確立することになります。 このプロジェクトは、東京の新たなランドマークにふさわしい、エネルギー、興奮、イノベーションの精神を体現する品川の象徴的な入り口となります。
高輪ゲートウェイシティの4街区は、7階建の低層部でつながれた2つの30階建てのタワーで構成された、450,000m2を超える規模の計画です。この複合施設は単なる建物ではなく、オフィス、ホテル、会議施設、屋上アメニティとイベントスペース、商業、飲食施設など、非常に多様な用途とアクティビティを包含するコミュニティです。
品川アーキペラゴのデザインコンセプトとコードを反映して、4街区のデザインには、象徴的なアイデンティティの創出、ヒューマンスケールの維持、環境の向上、の三つの原則があります。開発地をつらぬく2階レベルの歩行者スペースであるプロムナードは、4街区の設計の上でも計画のフレームワークとなっています。4街区のタワーと低層部の建築デザインは、流れるようなプロムナードの計画が持つフローのイメージとダイナミックな動きの感覚の表現にインスパイアされています。
海岸線と緑の丘との関係のように、植栽に彩られたテラスが並ぶ4街区低層部のデザインは、プロムナードの流れによって形作られ、その地の人々の動きを表し、この地が東京湾の海岸線であった歴史を思い起こさせるかのように、曲線で形作られたフォルムを持っています。
ゆったりとしたランドスケープされたテラスは、計画地内の複数のレベルでだれもが利用できる屋外スペースとして計画され、4,000m2を超える壁面緑化は、他にないユニークな内部空間と外部空間との視覚的つながりを創出します。低層部デザインは、温かみのある色調と自然素材とによって、プロジェクトの大規模なスケール感のバランスをとり、新駅のデザインとも調和するよう配慮されています。素材、色調、質感の選択は、伝統的な日本のデザインの要素から影響を受けたものであり、それらが一体となって、高輪ゲートウェイシティのユニークで統一感のあるアイデンティティを生み出しています。