2つのオフィスプロジェクトのうちの1 つ目は、1900年代初頭に遡る歴史的な PG&E 本社の修復と改修です。 建物の歴史を尊重し建築上の完全性を確保するため、デザインは歴史的な建物のファサードとオリジナルのロビーを維持しながら、建物のシステムと技術的性能をアップグレードして、21世紀のクラスAオフィスビルの現代的な機能性と持続可能性を実現します。
2 番目のオフィス プロジェクトである 77 Beale は、200 Mission として再構築され、今日のテナントの期待に応えることができる高性能のオフィス環境を提供します。 構造システムの改善により、建物の耐久性と強靭性が向上し、テナントと近隣住民の両方にとってより安全な環境が提供されます。 目指しているサステイナビリティの基準には、LEED プラチナ認証の取得、コロナ禍後の執務環境、建物の二酸化炭素排出量の削減などが含まれます。
この高層タワーの未来を見据えたデザインは、都市の中心部の象徴的なアイコンとなる、輝くクリスタルの外装を特徴としています。 タワーの最上階では、テナントは、生い茂った木々やオープンな緑地があり、仕事をしたり、集まったり、思索したりできる空間「スカイガーデン」を楽しむことができます。
この開発には、テナント、居住者、地元住民が楽しめる、公共的にアクセスできる新しい緑地1.25 エーカーが含まれています。 都市公園は、自然と都市生活が融合し、市民生活を向上させる場所になります。
コロナ禍での世界的なパンデミック中、建物は新鮮な空気の供給に対する前例のないニーズに直面しました。 我々は、テナントがプライベートに屋外空間を持つために、エアポーチを計画するというソリューションを開発しました。
バルコニーは日光と新鮮な空気が得られる空間ですが、すべての気候において快適なわけではありません。 シカゴの高層ビルでは、バルコニーは寒すぎたり風が強すぎてあまり楽しむことができません。 エアポーチは、建物の構造内に作られた半ば囲われた空間です。 ピカード・チルトンのプリンシパルであるジョン・ピカードは、四季折々の空間から着想を得て、「エアポーチがあれば快適でありながら、屋外にいるような気分になれます」と述べています。 スライドガラス窓を閉めていても、外気を取り入れ自然光が得られる空間なのです。
テナントスペースのカスタマイズによって様々に使用できるエアポーチ。 この快適性の大きな魅力は、建物テラスが誰でもが使用できることにあります。 エアポーチは、一部の居住者のみが体験できる特定の機能ではなく、建物全体にオープンエア空間を計画する機会を提供します。
バルコニーのインフラ整備のため、開発者にとっては初期費用がかかります。 バルコニーを固定的に計画すると、将来のテナントスペースの賃貸には不利となる可能性がありますが、 エアポーチを考慮して建物を設計すると、テナントはそのスペースをカスタマイズすることが可能となります。 「テナントの計画ニーズに合わせて柔軟に建物が設計できるわけです」とピカードは言います。 こうすることで、テナントの変化や成長に合わせてスペースを適応させることができるわけです。 エアポーチは、必要に応じて変更、移動、または設けないこともできます。
エアポーチを私たちのプロジェクトに組み込むというアイディアは、コロナ禍(COVID-19)の世界的なパンデミックの中で持ち上がりました。 ピカードは、「私たちは、人々が同僚と健康的に会い、新鮮な空気と日光が得られる空間という、特別な体験を作り出しています。」と言います。 これらの隠れ家のような空間は、屋内の執務空間とは異なり、半ば囲われた空間でも新鮮な空気の流れを得られます。
エアポーチは、従業員が在宅勤務中でも享受できる快適性を実現するための洗練されたアプローチです。 この思慮深いソリューションは、各テナントの健康と固有のニーズを優先することから生まれました。