低層部の曲線的な外観は、ファサードの緩やかな曲面と共鳴し、通りを挟んで向かい側にある東京駅八重洲グランルーフとの対話を生み出しています。下階の商業施設は既存の商業施設に溶け込み、1階、2階、3階では八重洲エリアならではの商業施設がショッピング体験を楽しむことができます。5階の美しいテラスからは、ドラマチックな景色を望む都会のオアシスが楽しめます。
建物の下4層に位置する公立小学校の外観は、教室に日陰とプライバシーを提供する分節化されたルーバーのファサードで表現されています。学校施設には、ジム、プール、校庭などがあり、開閉可能な屋根には水田のある菜園も計画されています。
パブリックとオフィスのグランドロビーでは、日本の文化と歴史の要素からインスピレーションを得たデザインを取り入れた広大なフィーチャーウォールが人々を迎えます。1階のパブリックロビーのガラス繊維強化コンクリートによる壁は、かつてその下に存在していた歴史的な堀の水のように波紋を広げています。
2階オフィスロビーは屏風を思わせる木織りの壁がフィーチャーされています。
CASBEE評価を受けた東京ミッドタウン八重洲は、国内最大級のオフィスビルとして「ZEB*Ready」(*ゼロエネルギービルディング)認証を取得しています。この高層棟タワーは、Low-eガラスを備えた日本製の高性能外装で覆われており、東京駅を見下ろす緑豊かな屋上テラスを備えており、学校部分には教育的で機能的でもある太陽光発電システムが組み込まれています。
プロジェクト全体および隣接する開発地の電力と熱源は、敷地内の天然ガスを利用したコージェネレーションシステムによって生成されます。都市の防災戦略として、自然災害が発生した場合でも継続的に電力を供給できます。また、建物内には非常持ち出し品や食料、トイレが備え付けられており、地域住民の安全な避難場所として機能します。
テナントは、三井不動産所有の太陽光発電所からのRE100認定クリーン電力(100%再生可能エネルギー)の利用も選択できます。